本日は、冷却水漏れで緊急ご入庫頂きましたランクル77の修理加工作業です
今回の冷却水漏れの箇所は、ランクル80系でも多いですがリヤヒーターパイプからの液漏れです
このパイプはセンターマフラーの遮熱板上部を通っていますので、点検や車検整備での受け入れ時には
要チェック箇所ではありますが、作業に関して経験事例がないと普段は見落としてしまいますね~
このパイプは、寒冷地仕様車などのリヤヒーターが装備されている車両に、リヤヒーターコアへの
温まった冷却水を送る為の水路ですが、このパイプを腐らせてしまうと…
ミッション脱着とエンジン本体の移動と…パイプの部品代よりも数倍高額な作業工賃が必要となり
パイプ交換作業は非常に難を極めます
今回は、お客様のお財布と相談させて頂き、高額修理は避けリヤヒーター機能を殺し
リヤヒーター回路をエンジンルーム内でバイパス加工する事とさせて頂きました
既存のパイプの腐りの無い箇所でカットし、高圧ホースをジョイントバイパスしていきます
その際、パイプジョイント部にはプレアー首が無いとホースな圧力で抜けてしまいますので
パイプカット部にフレアーリング加工をさせて頂きバイパス手術成功です
併せて、予防交換としてサーモスタットとラジエターキャップの交換もさせて頂きました
普段からの下回りの点検は難しいですが、オイル交換などのタイミングでリフトアップ作業時には
要所要所の簡易点検は必要ですね~