昨日のランクル73の法定点検に引き続き、本日もランクル73がご入庫です
ナックル裏からのジョイントグリス漏れでご入庫頂きましたT様のランクル73です
ナックル裏からのジョイントグリス漏れの場合、原因としては2通り考えられます
先ず一つは、ナックルオイルシールの劣化によるオイル漏れの場合と
二つ目は、キングピンベアリングの消耗劣化により、ナックルハウジング本体の揺れからお引き起こす
オイル押し出しです
今回の場合は、触診でナックル本体に既にガタが出ておりますので
原因としては、二つ目のキングピンベアリングの消耗劣化による、等速ジョイントグリスの押し出しです
さっそくナックルのオーバーホール作業となりますが
ジムニーなどのナックルとは違い、規格大ですので、ハンドツールではなかなか分解スピードが上がりません
インパクトなどエアーツールの力に頼ってしまいますが
何せ、工具は全てオイルまみれになってしまいます
ピット内も、等速ジョイントグリス独特の匂いで充満しますね~
このナックルオーバーホール作業で一番重要な作業は、ナックルアームのサビ落としての磨き上げ作業です
この手間を省くと、せっかくオーバーホールしてオイルシールを新物に交換しても
ナックルアームに付着したサビで、オイルシールに傷をつけてしまい
ナックル内に、砂ほこりや水などが混入し、キングピンベアリングを痛めてしまいます
オーバーホール作業は安価な工賃ではありませんので
やはり長期改善が必須となります
どんな作業にも言えることですが、小さな一手間が一番重要なサービス作業なんです