先週のお仕事ですが…
他社様にてご購入されたジムニーですが
フロントパイプからの排気漏れによる排気音によるお悩みでご入庫されました
リヤのテールマフラーは今年当社にて交換済みですが
このフロントパイプは既に廃版となっており、新調は出来ません
今後の車検の事もありますので、ここは現物修理するほか方法はありませんので
さっそく本体を外し、排気漏れの箇所の特定をさせて頂きます
「画像2」のように、腐食による大きな穴が開いてしまっています
先ずは、サビを徹底的にグラインダーで取り除いていきます…が
この場合の多くは、サビを取り除くことで、数倍もの大きな穴が現れます
ここは、新車外しのストック品から、溶接チップを切り出し
完全に排気穴を塞いでいきます
折れた遮熱板も再生させ、サビ止め耐熱塗装を施し、本体を再生させていきます
また今回は、リフトアップに伴う、フロントキャスター角の補正も未実施でしたので
より安全に、直進安定性確保のため、オーナー様の補正の必要性をご提案させて頂き
さっそくキャスターブッシュの圧入をと思ったのですが…
「画像6」ナント リーディングアームが曲がってしまっています
お客様曰く、「真っ直ぐ走らないのはリフトアップ車だから」と思っていたらしく
確かに、キャスター角が未補正ですので直進性は悪いのですが
それ以上に、これだけアームが曲がってしまっていれば、左右のホイールベースが違ってきます
おそらく販売店さんは気が付いているでしょう
作業をしていても腹立たしさが込み上げてきます
命を乗せて走る車です
安全は何をおいても一番に考えて欲しいです
ジムニー専門ではないので気付きませんでしたでは済みません
整備工場は専門職です
当社では、専門外の外車四駆の修理・カスタマイズのお問い合わせも頂きますが
曖昧な知識でお客様にご迷惑はお掛けしたくありませんので、当社では受け入れしておりません。
「餅は餅屋です」