本日は、28万キロ走行のランクル78プラドのナックル全オーバーホール作業です
走行シミーが酷く、ナックル裏のオイルシール隙間から等速ジョイントグリスが大量に漏れてきています
この場合は、ナックルのオイルシールの劣化を疑いますが、ハブ自体にガタがあるようですと、
オイルシールに劣化が無くてもオイルを押し出してくるケースもありますので、受け入れ時点でハブのガタ点検は必修ですね~
さっそくナックル部を分解していきますと、「画像5」のように、キングピンベアリング本体のベアリングシートは破断し、ベアリングボールが飛んでしまっています
こうなると、当然シミーは酷く、直進走行でもハンドルのセンターが出ませんね~
ジムニークラスのキングピンベアリング破断はよくご入庫しますが、この重量級のランクル等ですと馬力性能もありますので…
状況が酷い場合には、キングピン本体も折ってきますので、最悪の場合には走行中にナックル外れを起こします
車検や法定点検時には、勿論ハブのガタ点検は必修ですが、ハブベアリングのロックナットのシム調整は定期的に締め付けして行きましょう
日々の点検や、内装、外装の清掃が愛車の寿命を延ばすのには、必要不可欠ですね~