本日は、新規ご入庫頂きました、172ハイラックストラックですが
数年前から、ブレーキ鳴きが酷く、毎回気になって仕方ないので、以前からのかかりつけ整備工場様で、数回お預けしましたが
一行に治らず、今回、当社にご相談頂き、昨日ご入庫頂きました
症状お聞きしましたところ、初動時のブレーキ鳴きが酷いようで
しばらく走行すると音も消えるようです
このような症状の場合、ブレーキパットのダスト鳴きと疑っていきますが
ブレーキ鳴きは、後方が鳴っているようで…
さっそく、リヤのブレーキから点検していきます
異音は初動時という事で、車両はマニュアル車ですのでサイドブレーキは駐車時毎回必須です。
先ずは、サイドブレーキを掛け、解除後タイヤを回してみますと、右リヤタイヤがロック状態です
ドラムブレーキシステムの「あるある」ですが…
ブレーキシュー作動部のベルクランクのサビ固着からくる、ブレーキワイヤーの伸びが原因のようで、ブレーキ引きずりから
発生するブレーキ鳴きのようです
この修理、経験や技術があるから原因が判明するのではありません
修理とは「治しあげたい」と思うことが、原因追及する糸口となります
当社も分からない事だらけですが、分からなければ、他社様の知恵をお借りしてでも「治してあげたい」と思わなければ
頼って頂いたお客様に失礼です。
今回の修理では、サイドブレーキワイヤーの交換作業で、燃料タンクを一旦外さなくてはイケないのですが
タンク固定用ボルトのサビの状況から、外しと同時にかなりの加工修理が別途必要になるので
ワイヤークランプをフレームの増設する事で、お客様のお財布に優しくなりますので、
「画像5」クランプ加工で作業させて頂きました
お客様から、貴重なお金を頂く以上
「ありがとう」と言われて納車したいですからね～
