本日は、ランクル73とランクル77の2台から整備スタートです
73ランクルは車検整備ですが、ロードセーシングバルブからのブレーキオイル滲みと、パワステオイル漏れです
走行20万キロですが、油圧系の経年劣化は仕方がないのですが、ブレーキ系は見過ごす訳にはいきませんね~
ランクル70系や80系は貨物車ベースですのでリヤブレーキシステムには中間にセーシングバルブが機能します
最近、このロードセーシングバルブからのオイル滲みが多く、年式的に交換時期になって来ているのでしょう
また今回は、パワステポンプ本体と、高圧ホースからの作動油漏れがあり…
ポンプのオーバーホールと、ホースAssyの交換となりました
ポンプのオーバーホールなどの現物修理は得意分野ですが、ホース交換は非常に難を極めます
部品としてはイン、アウトの2本セット組み合わせでAssy供給ですが、セットのままでの交換作業はラジエター本体を外さないと交換不可能です
その場合、作業時間と追加部品が出てしまいますので、あえて新品の組み合わせ部品をばらしてから交換していきます
知恵の輪のような作業になりますが、最終的にはお客様の「お財布お応援」にもなります
次はブレーキトラブルでご入庫となりました77ランクルですが…
「ブレーキが異様に深く、止まらない」と…緊急ご入庫です
さっそく故障診断させて頂きます
この場合、真っ先にブレーキオイル漏れを疑いますが、サブタンク量は正常値
4輪ブレーキ回りやホース関係もオイルが漏れているような跡はありません
この場合まずはブレーキマスターから分解です…シリンダー割れやキズ、インナーキットもパッキン劣化も無いようです
という事で、次は4輪ブレーキエアー抜きしてみます…
フロント側はオイル通常通り抜けてきますが、どうもリヤのオイル抜けが細いようです
やはりこれは車検ご入庫の73ランクルも交換となりましたが、ロードセーシングバルブのイタズラのようです
この様に2台故障事例が続きますと、LSPVの交換は当社の定期交換項目に追加させて頂き、お勧めしていった方が良いのかも…と思った今日の修理作業でした